だからといって、急にあらたまった話し方をしようとしても、そううまくいくものではない。
見合いの席では、敬語を使いすぎず、俗語や流行語を避けて、ていねいな話し方を心がければ充分である。
やたら相手を質問ぜめにしたり、プライベートなことを根掘り葉掘り尋ねるのは感心できない。
また、自分にかかわることを話題にする場合は、自慢話になったり、博識ぶりをひけらかすことにならないよう気をつける。
共通の知人や有名人を話題にする場合でも、悪口をいうことは慎まなければならない。
話題としては、好きな食べ物の話や、スポーツ、旅行、映画など趣味に関するものが、適当だろう。
思わぬ共通の好みを発見して、スムーズに会話が展開するようならシメたものだ。
相手の話をさえぎらない、話は最後まで聞いてから意見なり感想なりを述べる。これが、会話を楽しくするポイントである。
■本人は自覚していなくても、人に不快感をあたえるような動作や癖があるものだ。
見合いの席では、特に気をつけなければならない。
貧乏揺すり、頭をかく、音をたてて飲食する、腕や足を組む、落ち着きなく視線を動かす、テーブルにひじをつく、椅子にふんぞり返って座るなどである。
また、最近は、喫煙もあまりよい印象は与えない。
吸う場合には、「煙草を吸ってもよろしいでしょうか」と、相手の了解を得てからにし、本数も控えめにする。