PDGまたはル・プレジダン・ディレクトゥール・ジェネラルと呼ばれる力のある社長の下には、機能的に組織された幹部の厳格なヒエラルキーがあり、その命令系統はしっかりしています。
たとえばドイッやオランダの会社とくらべてフランスで典型的なのは、中間管理職が何層にもなっていることです。
すべての連絡および指示系統は、ボスに向かって垂直にのびています。
スタッフ機能は、ボスに対してアドバイスをするためのものであって、ライン・マネージャーに対してではありません。
マトリックス・マネージメントというものがほとんどの国で栄えたことがありますが、しかしフランスではそのきざしもみられませんでした。
各部門の連絡調整はわずらわしいものであり、それをする必要がある時は中央を通して行われます。
このため、物事がうまくいく場合には、実にうまくいきます。
問題は、うまくいかない時であり、さまざまに変化する状況に対応しなければならない場合です。