社長さんにとって、「報告」や「連絡」は業務の遂行のために必ず行なわなければならないものですが、「相談」はしなくてもすんでしまうところが大きな違いです。
このため、トップダウン方式で仕事を進める社長は「報告」や「連絡」には注意しても「相談」は軽視しがちです。
そういう社長には相談をしにくいので、その機会も少なくなります。
しかし、組織で働く者はみんな大なり小なり問題や悩みを抱えているのが普通です。
自信を失なったり、不安や不満をもったりすることで、仕事の効率が下がったり、失敗を犯したりすることがよくあります。
ですから、もし部下が問題や悩みを抱えているときに気軽に相談に乗ってやれる社長がいれば、とても働きやすい職場になります。
それによって、部下は余計な心配をせずに働けるようになるわけですから、業績もアップするのはまちがいありません。
逆に、社長に相談ができない雰囲気の職場では、一時的に業績がよくても、それは部下が社長を恐れて無理を重ねているためで、長続きしないのです。
さらに、こうした状態が続くと、「悪い状況」が隠蔽されてしまい問題が積み重なっていきます。
そのためにこそ「相談」が重要になるのです。