話をさえぎって意見を言ったり、まちがいを正したりすれば、相手は自信をなくしてしまいます。
これは、話をすることは得意でも聞くことは苦手という人に多くみられる現象です。
社長さんのように、責任ある立場にいる人ほどその傾向が強くなるので注意が必要です。
相談の多くは解決方法がみつからないからするのではなく、解決方法に自信をもつためにするといわれます。
その場合、相談者はだれかに話を聞いてもらうだけでもいいのです。
話を注意深く聞いていれば、部下の相談者の気持ちもわかります。
話の内容が多少わかりにくくてもなるべくロを挟まず、我慢して最後まで話を聞いてやることが大切なのです。
これを「そりゃひどいねえ」などと違った言葉にすると、「別にひどいとは思いませんけど」などと返されてしまい、気まずくなる可能性があります。
この方法では、必ず相手の目を見てあいつちを打ったり、言葉を返したりすることが大事です。
目をそらしていると、どんな行為も言葉も相手から信用されません。
また、同じ言葉を繰り返すときには、重要な部分を選ぶ必要があります。
ペーシングでも同じですが、やたらに同じ言葉を繰り返すと、相手はバカにされていると感じるおそれがあるのです。