社長からの連絡の大きな特徴は、緊急に相手に伝える必要が生じるケースがあることです。
ときには、それができないことで企業が大きな損失をこうむることもあります。
ある社長さんの会社でもそんなことがありました。
その日は休日だったのですが、メールサーバーがダウンしてしまったのです。
休日とはいえ、重要なメールが取引先などから送られてくる可能性があります。
このため、すぐにシステム担当者に依頼し、会社に行ってサーバーを復旧してもらうようにしたのです。
ところが、少し前に会社の入り口の鍵が変更されていたため、システム担当者は会社に着いたものの社内に入れないという事態になってしまったのです。
困った担当者は、ビルを警備している会社に連絡して鍵を開けてもらいたいと頼みました。
しかし、その担当者がわが社の関係者であることを証明するものがありませんでした。
また、警備会社も緊急のときに連絡するわが社の担当者リストをもっていなかったのです。
最終的には何とか関係者であることが証明でき、会社に入って作業をすることができました。
しかし、システム担当者はわが社の役員に連絡して警備会社と話をつけるために大変な思いをしたうえに、かなりの時間をロスしてしまいました。