社長からの「連絡」の特徴は、相手に対して比較的短い時間のなかで何らかのアクションを求めることが多いということです。
たとえば、「明日の午前10時から会議を行なう」とか、取引先から「アポイントの時間を変更してほしい」といった連絡を受けた人は、すぐにそれに対応する必要に迫られます。
ですから、もし、この連絡がうまくいかなかった場合には大変なことになります。
知り合いからこんな話を聞いたことがあります。
ある会社で社長が会議を行なうということになって、部下の1人に関係者への連絡を命じました。
その部下はいったん関係者全員に連絡したのですが、直前になって社長の予定が変わったため、会議の時間を前倒しすることになりました。
そのときに、1人だけ連絡もれが起きたのです。
当然、会議にその1人はやってきません。
担当の部下は連絡していると思い込んでいたため、何の対応もしませんでした。
会議を欠席した社員は、そのことを後で知って、連絡担当者を怒鳴りつけたのです。
それ以来、この2人の仲は仕事にも影響するほど険悪になってしまったといいます。
この連絡担当者は、決していい加減に連絡をしたわけではないのですが、仕事が忙しいなかで、予定が突然変わったりすると、こうしたミスが起きる可能性が高くなります。