社長さんご自身が自ら工夫をすれば、方法を実践すれば、部下が社長に対して報告しやすい環境ができるはずです。
それでも、社長に対していつ何を報告すればよいのかわからないという部下はいます。
そこで、報告に慣れない新人やいつも報告を怠るメンバーには、社長が仕事を指示するときに、いつまでにどのような報告をすべきかを具体的に示し、やり方を覚えさせる必要があります。
また、社長が部下に報告を行なってみせるという方法も効果があります。
たとえば、部下が社長に頼みごとをしても、忙しい社長は部下に「例の件、どうなりましたか」と聞かれるまで何も伝えないというケースがあります。
こういう社長のもとで働く部下は、社長をまねて聞かれなければ報告しない習慣になりがちです。
人間の心理というのはそんなものです。
たとえば、社長と部下が一緒に得意先と面談する場合、社長が相手の話をただ聞いているだけだと、部下も同じように聞いているだけということが多い
報告は社長から手本を見せるのです。
ところが、社長がメモをとっていると、部下は100%メモをとるようになります。
ですから、社長が部下にきちんと報告すれば、部下はそれをまねて必ず報告するようになるはずです。