いい社長とは、いい麻酔医

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いい社長とは、たとえて言うと、いい麻酔医です。

いい麻酔医は2つの要素を満たしています。

①いい薬を使うこと。

②何度も細かく分けて注射すること。

いい麻酔医に注射してもらうと、痛さを感じません。

それに対して、ヘタな医者はいい薬を使いませんし、1回の注射でムリやり治そうとしますから、痛いのです。

「いい薬」とは、社長がみずから勉強して手に入れるべきものです。

「何度も分けて注射する」というのは、意識の問題です。

部下が1回注意しただけで直らないからといって、放り出してはいけないということです。

社長に最も求められるのは、部下をトレーニングする「根気」です。

部下に対しては、何度も何度も細かく分けて注射を打つことが大事です。

部下が、「今、注射を打たれた」という意識を持つようではいけません。

相手が気づかないうちに、徐々に効くような麻酔薬の打ち方をしなければいけません。

痛みを感じさせないためには、注射の針を細くして、やさしく何度も打つことです。

部下にこびてやさしくするのではなく、何度も反復して指導していかなければいけません。

社長は、根気をもって部下に接していくことが大事です。

部下が1回失敗したからといって「あいつはダメだ」と簡単に切り捨ててはいけません。


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