社長の仕事は、決断することです。
「決断をする」という言葉には、2つの意味があります。
①すぐ決める。
②イエスかノーかを決める。
社長の中には「私は決断をしている」と言う方がいますが、よく見てみると、「ノー」ばかり出し続けていることが多いのです。
「それはやめておこう」と判断して、「ノー」を出すことは簡単にできます。
ひどい社長になると、「ペンディング」と言いますが、実質上はノーと同じことです。
「ノー」と言うだけでは、社長の仕事ではありません。
社長の仕事は「OK」を出すことです。
OKと言った時点で、社長は責任を負うことになりますから、リスクをともないます。
すべてのことに「ノー」と言っていれば、社長は何のリスクも背負わなくてもすみます。
決断して、リスクはあるけれどOKを出すのが社長の仕事です。
ただし、一度OKを出せばそれでいいわけではありません。
一度OKを出した後で何か問題が起こった場合、「やっぱりやめよう」と考えてしまいがちですが、ここで「ノー」と言ってはいけません。
社長は、一度OKを出したら、無限にOKを出し続けていく覚悟を持つことが大事です。
「ノー」と言うことが決断だと思っている人は、決していい社長ではありません。
OKを出すだけではなくてOKを出し続けるためには、常に即座の判断をしていかなければなりません。
悠長に、時間をかけて考えていたのではいけません。
社長には「すぐ決める」「イエスかノーかを決める」という3つの要素が必要です。