ヴァージングループのリチャード・ブランソン氏は、次から次へと新しいビジネスを考え出していますが、彼の最大の功績は、動機づけの天才であることです。
次から次へと企画を思いついても、実際にやってくれる部下がいなければ、その事業は成功しません。
次から次へと考え出す事業が成功するのは、部下をちゃんとリードしているからです。
新しいビジネスを思いつくだけでは、社長は成功しません。
社長に求められる条件は、新しいビジネスを思いついたら、それをやってくれる人たちにうまく動機づけができることです。
部下に動機づけさせることができなければ、社長としては失格です。
部下がヤル気がなくなるのはどういう時なのか、考えてみましょう。
ヤル気がなくなるのには、3つの理由があります。
①押しつけられた時
部下は、仕事を押しつけられるとヤル気がなくなります。
社長は、部下がヤル気がない時であればあるほど、仕事を押しつけようとしがちです。
②意義がわからない時
意義がわからなければ、部下は動いてくれません。
「理由や意味は考えなくてもいい、とにかくやれ」と、ただ仕事を押しつけら
れたのではヤル気は起こりません。
部下が今、仕事をやる意義がわからなくてヤル気が出ていないと気づいたら、意義を与えることが大事です。
③危機感がない時
人間は、危機感がないとヤル気が起こりません。
不安な気持ちからはヤル気は決して出ませんが、危機感を持つことでヤル気が出てきます。