社長が失敗して「オレはダメなんじゃないか」と落ち込んでいたら、部下はそんな社長のところではやっていられません。
部下も失敗しますが、社長も失敗します。
部下に「社長は、失敗しない人間だ」と思わせてはいけません。
社長も、ときには間違うということを部下に意識させることで、変化していきます。
部下が「社長は完壁だ」と思っていると、社長が何か失敗した時に、部下は「もうダメだ」と思ってしまいます。
部下に「社長は失敗もするが、リカバーが早い」と思わせなくてはいけません。
スピードアップとは、実は「リカバーの早さ」です。
プロゴルファーでもバンカーに打ち込むことがありますが、バンカーから抜け出すリカバリーショットが猛烈にうまいのです。
あえてバンカーに打ち込むというプロゴルファーもいます。
負け惜しみかもしれませんが、リカバリーショットがうまくできるから、負け惜しみが伝説になります。
失敗してもいいですから、とにかくチャレンジすることです。
失敗しない社長は、結局、「あの人はチャレンジしないんだよね」という印象を部下に持たれてしまいます。
失敗とは、チャレンジとの連動であり、成功との連動です。
失敗の多い社長ほど、まわりは「いろんなことにチャレンジする人だ」という印象を持ちます。
勝つ組織の大きな特徴は、失敗に対して寛大なことです。
自分自身の失敗に対する考え方が厳しいと、どうしても部下の失敗に対しても厳しくなります。
まじめで自分に厳しい人は部下にも厳しく「私はこんなに厳しくやっているのに、おまえはなんでできないんだ」と叱ってしまいます。