二流の社長は、できるだけ大きな会議室に大勢の人を集めるのが好きです。
2人きりでは会議をしている気がしなくて、たくさんの人がいれば仕事をしているような錯覚に陥ります。
お祭りのように、にぎにぎしく儀式的に会議をするのが好きなのです。
その割りには決して明るい会議ではありません。
暗いお通夜のような会議なのに、社長は仕事をしているような自己満足に陥りがちです。
会議は、必要最低限の人数でやらなければなりません。
会議をすべて否定するわけではありませんが、人数が多すぎるのです。
不要な人まで出席しているのです。
本当に会議に出なければいけない人間だけを集めることによって、時間を短縮できます。
会議の時間がだらだら長くなるのは、会議に必要ではない人を集めすぎているからです。
しかも、忙しくて会議の時間に遅れる人もいて、全員がそろうまでなかなか始まりません。
うかうかしていると、早く会議を抜け出さなければならない人も出てきます。
誰かが抜けると、その日の会議では、結局話を決めることができません。
こうして、会議の時間がどんどん延びていきます。
会議に出る時には、社長も部下も、この会議での自分の役割は何か、なぜこの会議に出るのかを自問自答しなければいけません。
今自分はこの会議に出る必要がないと判断したら、出なくてもいいのです。
社長は、部下が出なくてもいいと判断したら、会議の欠席を認めなければいけません。
社長は部下に「おまえ、あの会議には出なくていいよ」と言ってあげることが大事です。
そうした判断をすることで、部下の時間も社長の時間も奪われず全員のスピードアップを図ることができます。