社長が社内の改革をする時、必ず「新しいルールをつくりましょう」と言う人が出てきます。しかし、改革は、ルールを変えることではありません。
「こういうルールを廃止しましょう」というケースはほとんどありません。
みんな新しいルールをどんどんつくりますが、ルールをつくればつくるほど、下で働いている部下はだんだん辛気くさくなってきます。
「新しい社長が来て、なんか息苦しくなってきた、前のほうがよかった、面倒くさい」となります。
これは、改革を誤解しているために、方向が間違っているのです。
改革は、システムを変えることでも、ルールをつくり出すことでもありません。
改革とは、「意識を変えること」です。
意識を変えれば、ルールを増やさなくてもおのずと変わっていきます。
ルールは、意識にともなって自然に生まれてくるものです。
社長が新しいルールをつくることではないのです。
意識の変化にともなって自動的にルールやシステムが変わり、その結果、部下から「変えていきましょう」と提案が出されるのが理想です。
社長のするべき仕事は、部下の意識を変えることです。
そのためには、まず社長自身の意識が変わらないといけません。