部下が間違った判断をして失敗した場合に部下を叱ると、もっと大きなマイナスが起こります。
1人の部下がつぶれてしまうのを、まわりの部下は見ています。
同僚が失敗して叱られたのを見ると、まわりの部下は「もう絶対やってはいけない」と思ってしまいます。
部下が失敗した時は、叱らずに、むしろチャレンジしたことを評価することです。
まわりの部下は、失敗しても嫌われない、飛ばされることもない、冷遇されるわけでもないということがわかれば、安心します。
10人の部下がいた場合、1人の部下に対する対応の仕方によっては、ほかの9人のヤル気まで失う危険性があります。
逆に、1人の部下の失敗を寛大に受けとめることによって、残り9人のヤル気を生み出すことができます。
新しいことにどんどんチャレンジしてみようという気も起こってきます。
社長のひと言ひと言は、部下に大きな影響を与えます。
社長はそれだけ責任のある立場なのです。
1人の部下の失敗を許すと、ほかの部下もみんな気持ちがゆるむのではないかと考えるのは「性悪説」で、決してそんなことはありません。
プラス・マイナスで考えた時に、1人の部下の失敗をあえて授業料として受けとめることです。
その部下1人の将来だけではなく、残り9人の将来もすべてプラスに向けていくことができます。
これは、一種の教育費です。
社長の自己研修費です。
部下が失敗した時は、怒りたくなる気持ちをぐっとこらえていくことが大事です。
社長 結婚