時間は貴重な財産である。
仕事の上でも、一人一人の人生の上でも、時間ほど大切な資産はほかにない。
1日24時間、この限られた資産をいかに有効に使うかで、仕事の成否が、また人生の成否が決まってくる。社長は、以上のようなことを部下にしっかり教え込むことが大切だ。
時間にルーズな人の多い職場は、だいたい業績が悪い。
時間当たりの生産性が悪くなるのだから業績が悪くなるのは必然である。
時間にルーズな人が多い職場は、社長自身がルーズになっているものだ。
社長自身が時間を無駄に使っているので、部下も右へ習えしているのであろう。
こういう職場の人たちは、他人の時間も気にしないから、平気で人を待たせたりする。
約束の時間に訪問しても、「あっ、すみません。ちょっと待っていただけますか」と言ったまま、一〇分たっても、二〇分たってもやってこない。
電話をかければ、コール音10回以上でも出なかったりする。
「大変お待たせいたしました」とも言わない。
取次ぎにも時間がかかる。
「ただ今代わります」と言ったまま、平気で何分も待たせる。
これでは、世間に嫌われる。
信用されない。
誰が悪いかといえば、ひとえに社長の責任である。