地方の郊外に大型SCができて顧客が流れ、地元の商店街が衰退していくことは各地で見られ
ることであるが、商店街の経営者がその対抗策を適切にとったという話はあまり聞いたことがない。
もしここで、SCの出現によって顧客が流れても、それでも成功している商店経営の情報を全国から探し出すことができたなら、自店も生き残る道を模索することができる。
そのためには、日頃から情報の価値を知っておかなければならない。
細かいことであるが、卸業者の営業マンにとって今日でも集金業務が重荷になっている。
なぜかというと、時間がかかるからだ。
振込みの依頼をしてもやってくれないという。
小売店経営者の頭の中には、そのような遅れた小売店が仕入れ先卸業者から捨てられるという危機感が一切ないからだ。
これも情報活用力に欠け、10年前、20年前と何ら変わらない慣習的な商売をしているからなのである。
情輻収集がで吉るから危機感が生じる現状に満足していては、新しいことへの挑戦などありえない。
衰退していく企業の多くが、現状に満足していて危機感など少しもないのである。
また、現状に満足していなくても、次に何をすべきかがわからない。
変化によって、自社がどのようになるかが見えないから危機感が生まれないのだ。